今年も暑い夏が近づいてきました。
毎年5月ごろから熱中症が発生し、7月から8月にかけて発症者が多くなるようです。
とくに令和2年は新型コロナ感染症対策で「マスク」を着用することになります。ただでさえ暑いのに、マスクを着用したら熱中症のリスクが高まることでしょう。
そこで、熱中症対策として厚生労働省や環境省の取り組みを調べてみることにしました。
厚生労働省と熱中症対策
厚生労働省は毎年熱中症対策の指針として一般には「熱中症予防のために」や職場に置ける熱中症対策として「ストップ熱中症クールワークキャンペーン」等のパンフレットを作成し普及啓発・注意喚起を促しています。
それだけ、熱中症対策が重要だと言えるでしょう。
理由は、高齢者や屋外で働く人が熱中症になると重症となったり、死亡したりするケースが増えているからです。
職場に置ける熱中症対策として、まずはWBGT値を測定し、低減に努めることを勧めています。
WBGTとは暑さ指数と呼ばれ、暑さ指数計で観測しこの値が高い職場環境であるほど熱中症になり易いとされています。
また、余裕を持った作業計画や熱への順化期間の設定など注意事項が指針としてあげられています。
また、「熱中症予防のために」のパンフレットには、暑さを避けること、こまめな水分補給、熱中症が疑われる場合の処置などについて記述があります。
「新しい生活様式」における熱中症対策
令和2年度は新型コロナ感染症対策で「新しい生活様式」を提唱されたこともあり、「令和2年度の熱中症予防行動」のパンフレットが作成されました。
新型コロナ感染症対策として、「新しい生活様式」では外出時にマスク着用を求めています。
気象庁の長期予報では、今年の夏は例年より暑い夏になりそうです。そんな中でのマスク着用は、呼吸がしにくくなるので体温上昇させてしまうようなのです。
今夏の感染症予防と熱中症予防という2つのリスクに晒されるようですね。
熱中症対策は昨年までと変わらず、「暑さを避ける」「こまめな水分補給」「日頃からの健康管理」「暑さに備えた体作り」が基本ですが、令和2年度は「屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合には、マスクをはずす」のように適宜マスクを外すことが列記されています。
5月下旬になると夏日が多くなります。
実際、マスクを付けて作業をしていると、いつも以上に汗をかくようです。例年以上に気をつけていないと熱中症にかかってしまうと実感しています。
環境省の熱中症対策
熱中症予防のための新たな情報発信について検討されているようです。
現在は、暑さ指数(WBGT)を全国840地点の予測・実況値を環境省のWEBサイトで公表されています。
ただ、国民の認知度が低いようなのです。
また、気象庁でも高温注意情報が配信されていますが、注意喚起にはつながっていないようなのです。
そんな中、環境省と気象庁が手を組んで新たな情報発信として「熱中症警戒アラート」の実施が予定されています。
令和2年度は一部地域で先行実施され、次年度に本格導入される予定です。
令和2年の熱中症対策に関するまとめ
熱中症予防で管理人自身が心がけていることは
■体調管理はしっかりと
睡眠不足や体調がすぐれないときは熱中症になり易いので注意が必要なのです。
■涼しい服装や外出時は日差しを遮ること
外出時は、なるべく帽子を着用し(妻は日傘)で日差しを遮ることが大事ですね。
■こまめな水分補給
マイボトルを持って外出するようにしています。汗をかくと水分が失われるので、こまめに水分補給することが大切ですね。
塩分補給も必要ですので、塩飴や梅干しのお菓子も一緒に携帯します。
経験したから言うわけではないですが、熱中症の症状は本当につらいですよ。めまいと頭痛、吐き気でこのまま死んでしまうかもと思うくらいです。
熱中症予防は自分でするしかありません。
ただ、高齢者や幼児、そして子供達は見守ってあげないと自分での対策は難しいと思います。