2019年9月5日開催のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)や2020年正月の箱根駅伝で話題になったピンクの厚底シューズ。
ナイキがMGCに合わせて発売した新色のピンクブラスト「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」ですね。
MGCでは男子30人中16人が着用し、優勝した中村匠吾選手、2位の服部勇馬選手、3位の大迫選手もこの「ヴェイパーフライ ネクスト%」を使用していたのです。
また、正月恒例の箱根駅伝では、ほとんどの選手が「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」を履いていたようです。
これらの選手の走りに「ヴェイパーフライ ネクスト%」が寄与したのは確かでしょう。
シューズメーカーの「ナイキ」は、次世代のシューズとして「アルファフライネクスト%」を発表し2020年2月29日から発売の予定のようです。
このアルファフライネクスト%」について、構造や重さやなどどの様な進化をとげたのか調べてみました。
アルファフライネクスト%の進化について
ナイキのサイトで紹介されている「エリウド・キプチョゲ」のフルマラソンで非公式ながら1時間59分40秒のタイムを記録したとあります。
2時間の壁を破ることはすごいことですよね。
このとき、エリウド・キプチョゲが履いた「アルファフライ」のプロトタイプは、カーボンプレート3枚、ミッドソールの厚さが50ミリ超え、そしてズームエアが4枚という全然新規則におさまらないシューズとのことです。
そこで、今回発売予定「アルファフライネクスト%」は、カーボンプレート1枚、ミッドソールの厚さが39.5ミリ、そしてズームエアが2枚とぎりぎり規定内におさまるように設計されているようです。
ナイキの新作“厚底ソール”シューズ「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト %」 – https://t.co/xa6Rljo8pe pic.twitter.com/4egNIbDQcF
— Fashion Press (@fashionpressnet) February 6, 2020
アルファフライネクスト%の進化と重さは
「ヴェイパーフライネクスト%」の重さですが、約175gで非常に軽いシューズです。
「ヴェイパーフライネクスト%」のミッドソールにはカーボンプレートが1枚挟み込まれていて、極めて高い反発力があります。
前足部に体重をかけて走ることで、カーボンプレートに力が加わって反発力が生まれランナーには体を前方におしだして走りやすさを提供してくれるようです。
ナイキの公式ページには次の様に説明がありました。
シューズ全面に敷かれたカーボンファイバープレートが、弾力をもらたし、レースを突き進めることを助ける。
新しいヴェイパーウィーブのアッパーは強靭、超軽量。さらに、非常に低い保水性と通気性を備えている。
速さのために開発されたミッドソールが前足部に加えられたズームXフォームにより並外れたエネルギーリターンをもたらし、安定性を増加させた。
さて、2月29日発売予定の「アルファフライネクスト%」もカーボンプレート1枚ですが、カーボンファイバープレート素材を層として重ねることで硬さを調節してるようです。
同じカーボンプレート1枚でも、反発力が増していると思われますね。
また、「ヴェイパーフライネクスト%」では37ミリだったミッドソールの厚さが39.5ミリと規定ギリギリまで熱くしています。
このミッドソールの厚さ等の影響でしょうか、「ヴェイパーフライネクスト%」より「アルファフライネクスト%」が20グラムほど重くなったようです。
でも、「アルファフライネクスト%」の超厚底が走るエネルギーになって返ってくるらしいのです。
アルファフライネクスト%は東京五輪で使用できるのか
世界陸連が発表した2020年4月以降の大会で履くシューズは、4ヶ月以上市販されていることが条件になります。
また、世界陸連は1月31日に、靴底の厚さは4センチ以下、プレートは1枚までなどの新基準を発表しています。
この規定から、今月29日に発売される「アルファフライネクスト%」は東京オリンピックでは基準を満たすことなり使用できることになりますね。
このことから、マラソンなどは「アルファフライネクスト%」を履く選手がほとんどになるかもしれません。
アルファフライネクスト%の重さについてのまとめ
今冬も多くのマラソン大会があり、また「MGCファイナルチャレンジ」も東京マラソン 2020(男子)、名古屋ウィメンズマラソン 2020(女子)、第75回びわ湖毎日マラソン大会(男子)が予定されています。
今冬のマラソンや駅伝では、ナイキの厚底シューズが注目され、ナイキのシューズを履いてないと勝てないなどと言われています。
そんな中、大阪国際女子マラソンで厚底シューズを履かない松田瑞生選手が優勝しました。
足元を見ると、Nの文字が。ニューバランスの非厚底シューズでした。
実力で厚底を負かした松田瑞生選手に大拍手です。
さて、管理人は陸上選手では無いので、「アルファフライネクスト%」などの厚底シューズを体験する機会はありませんが、思うに同じ条件で走るのがいいと思います。
でも、選手それぞれ勝ちたいと思っているでしょう。
そうしたら少しでも記録を伸ばせるシューズを選ぶのは当然かもしれません。
東京五輪ももしかしたら、「アルファフライネクスト%」を履いた選手だけになったりするかもですね。