アフリカ東部で大量発生したバッタ(サバクトビバッタ)による被害が広がっています。
空を覆い尽くす程の大量発生したバッタの群れが作物や牧草にに襲いかかり、ほんの数時間で食べ尽くしてしまうのです。
In pictures: food crisis looms as #locust swarms invade East Africa – https://t.co/fTOPC0p1Yg pic.twitter.com/z2A3o9gEQf
— ADF Magazine (@ADFmagazine) March 12, 2020
このアフリカ東部に大発生したバッタは、2020年になり飛来ルートとして海を渡り、中東やパキスタン、インドに迫っているのです。
このままでは、世界の食糧危機を招きかねない状況なのです。
当ページでは、バッタ大量発生の状況と2020年の飛来ルートやバッタ被害について調べてみました。
INDEX
東アフリカで大発生したバッタの大群について
東アフリカで大量発生したサバクトビバッタは、乾燥した砂漠に生息しているのですが、卵が乾燥するのを避けるため湿気のある土壌に卵を産み付ける習性とのことです。
昨年のように砂漠に大雨が降ると、サバクトビバッタは狂ったように繁殖し卵だらけの土壌になるらしいのです。
そして大量に発生したサバクトビバッタは群れをつくり、食物を求めて移動を始めます。
News Oz: Q&A: Are the 2019-20 locust swarms linked to climate change? #ozfeed #greennews The past few months have seen https://t.co/BWdGv1Mr1J
— My Eyes Are Up Here (@BTCNews6) March 11, 2020
移動する距離は100キロ以上(時には200キロ)にもなり、国連食糧農業機関(FAO)の試算では、1平方Kmあたりのバッタの群れが1日に食べ尽くす量は人間35,000人分の食料に匹敵するらしいのです。
バッタの大群が襲来したら、牧草地や小麦畑などひとたまりもありませんね。
このバッタの大群がさらに繁殖すると考えると、恐ろしい数のバッタが発生することになります。
バッタ大量発生は数十年に一度の危機なのか?
アフリカ東部のエチオピア、ケニア、ソマリアでは数十年間に一度の最悪のサバクトビバッタの発生のようです。
サバクトビバッタの寿命は約3ヶ月で、条件が整えば次世代のバッタは20倍に増えます。
例えば、6ヶ月後には400倍に増える計算になります。
アフリカ東部で2018年のサイクロンによる大雨でサバクトビバッタが大発生し、今年まで世代を重ね食糧危機を招くような大量発生につながったようです。
2019年10月にもサイクロンによる大雨でさらに大量発生をしたと考えられています。
Desert Locust situation update👇
The situation is extremely alarming in the Horn of Africa where widespread breeding is in progress and new swarms are starting to form.
This is an unprecedented threat to #foodsecurity and livelihoods. https://t.co/IBn5Kp0zCc#DesertLocust pic.twitter.com/bkvE4agC7u
— FAO (@FAO) March 11, 2020
このバッタの大量発生で、2020年2月国連の食糧農業機関(FAO)はソマリアでは25年、隣国ケニアでは70年に一度の危機として緊急事態を宣言しています。
この大量発生したバッタの群れは、日本の関東地方をも覆い尽くすような大きさです。
このようなバッタの大群が押し寄せて、牧草や食料を食べ尽くしたら食糧危機になるのも当然でしょう。
2020年飛来ルートは?アジアへバッタ飛来か?
2020年3月には、パキスタンでバッタが大量発生して作物が壊滅的被害を受けているようです。
上図のように、アフリカ東部で大量発生したバッタは、イランをルートでパキスタン西部の砂漠地帯から侵入したようです。
パキスタンでは過去30年で最大の被害が出ていると報告されています。
バッタは熱帯地方や海抜2000メートル以上には飛来しないようで、今後はミャンマー経由で中国の雲南省へと向かうルートが予想されています。
今回のバッタの移動は以前の大量発生の時より短期間で移動しているとの報告も有り、最短で4月に雲南省へ到達すると予想されています。
そのときのバッタの群れは4000億匹(最大でこの500倍)とも言われており、南アジアや中国南部に大きな被害をもたらす事になりそうです。
バッタ大量発生が日本に及ぼす影響は?
バッタの群れが日本に到達することは考えにくいので、直接の被害は無いでしょう。
ただ、私たちが日々口にしている食料は、中国やアジア諸国から輸入されている食品が少なくはありません。
大げさに言えば、日本の食はほとんど輸入に頼っているのです。
日本の食糧事情に大きな影響があるでしょう。
そして、なんといっても経済への影響です。コロナウイルスによろ新型肺炎対策で世界中の経済が疲弊してきています。
それに追い打ちをかけるように食糧危機が到来するとすれば、世界の経済は大きく衰退し、私たちの政買うtも苦しくなるでしょう。
それにも増して、バッタの大量発生した地域では大変な食糧危機に経済活動の停滞に見舞われるでしょう。
世界中が助け合ってこの危機を乗り切れるのか心配です。
バッタ大量発生と2020年飛来ルートに関するまとめ
テレビや新聞では、コロナウイルス関連のニュースでバッタの大量発生については、ほとんど報道されません。
アフリカ東部や中東、そしてパキスタン、インドへとバッタ大量発生で食糧危機が非常事態に直面しています。
すぐそこに、コロナウイルスに続く危機が迫っているのではと感じています。
管理人は、今後バッタ大量発生に関する情報を注意深く見ていきたいと思っています。