G20の最終日、驚きのニュースが飛び込んできた。
なんと、米トランプ大統領がファーウェイトの取引を認める声明を発表したのです。
安全保障上の問題がなければということででしょうが、衝撃的ですね。
中国の「5G時代のインターネット」を支配を容認すると言うことでしょうか?
米トランプ大統領の「ファーウェイの禁輸を解除」発言を検証してみたいと思います。
トランプ氏、ファーウェイとの取引を容認https://t.co/0CcYW4Otc0#G20 pic.twitter.com/r28iFVIrjM
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 29, 2019
ファーウェイの禁輸措置は貿易交渉のカードだったのか?
日本のマスコミの報道や、ネット関連でもファーウェイ問題は「5G時代のネット支配」という安全保障上の問題だと思っていました。
ですから、今回のトランプ大統領の「ファーウェイの禁輸解除声明」は意外でした。
報道では、
トランプ大統領は会見で、貿易協議再開により中国から農産物の大量購入を勝ち取ったとアピールしたが、中国側への譲歩が目立つ内容となっている。
トランプ大統領「中国は交渉中でも莫大(ばくだい)な量の食料や農産物を購入する予定でかなりすぐに始めることになるだろう」
とあり、貿易交渉の一つのカードにすぎなかったのですね。
この報道の前に、アップルが「Mac Proの生産拠点を中国に移転」するニュースがありました。
この、アップルの生産拠点移転が「なんで中国へ」と不思議に思っていたのですが、現時点では納得できます。
トランプ大統領が次期大統領選を優位に進めるため、IT企業へ譲歩したのかもしれませんね。
ファーウェイの禁輸を解除で今後どうなる?
日本へ目を向けると、キャリア各社が発売を控えていたファーウェイのスマホの新機種を解禁する可能性が出てきましたね。
スマートフォンをコストパフォーマンスで比較したら、ファーウェイのスマホに勝てる機種はありません。
日本のアンドロイドスマホは、ファーウェイ一色になりそうです。
個人的には、日本製スマートフォンの復活を願っていたのですが、適いそうも無い状況です。
さて、5G次世代インターネットですが、
先日、中国の習近平が韓国を訪問していますし、中国のファーウェイと韓国のサムスンが手を握って覇権争いに勝利する公算が高くなってしまいました。
米トランプ大統領、ファーウェイの禁輸によってこの流れは変えられないかもしれませんね。
ファーウェイの禁輸を解除は日本企業にとってプラスなのだろうか?
ファーウェイへ部品提供している企業にとって、米トランプ大統領の「ファーウェイの禁輸」はどう影響したのでしょうか。
パナソニック等はファーウェイとの全面取引停止を発表しているが、ファーウェイからの報復が無いとはいえない。
楽観視した企業は得をし、米トランプ大統領の口車に乗ってしまった企業が馬鹿を見るということか?
米国、とくに米トランプ大統領に振り回されているような気がしてなりませんね。
まとめ
トランプ大統領の「ファーウェイ潰し」は何だったのでしょう。
アメリカが次世代インターネットの覇権を握るのではなかったのでしょうか。
このまま、中国が「5G時代のインターネット」を掌握していまうとしたら、怖くなってしまうのは私だけ?
車の遠隔操作や8K中継も 5G活用の技術や製品展示 中国 上海 #nhk_news https://t.co/a7tAMWXkJF
— NHKニュース (@nhk_news) June 27, 2019
アメリカには、「ファーウェイの禁輸を解除」でも「5G時代のインターネット」の勝算があることを期待しています。
追記
アメリカの国家安全保障や外交政策上の懸念があるとして指定した企業を列挙した「エンティティー・リスト(EL)」からは「ファーウェイ」を外すことは無いようです。
ファーウェイに関しては、米議会の対中国強行派が安全保障上の大きな問題としています。
どうも、「禁輸を解除」については、米中会談では取り上げられなかったようですね。
トランプ大統領が発表した禁輸解除も、汎用品に限定されるようです。