2月3日の節分に恵方を向いて、巻き寿司(特に太巻き)を無言で食べると演技がいいと言われています。
今年(2020年、令和2年)の恵方は西南西。
我が家では、恵方を向いて無言で食べるということは無いけど、毎年2月3日は恵方巻きが食卓に並びます。
2月3日の節分にコンビニやスーパーを覗くと、恵方巻きが棚一杯に並べられています。
夕方でもまだ売れ残っているようで、2月3日を過ぎると廃棄処分になるようです。
当ページでは恵方巻きが廃棄処分になる原因について考えてみました。
恵方巻きはいつから始まった?
確か子供の頃、節分は豆まきと決まっていたような気がします。
「ご馳走はあったかな?」と思い出してみましたが、父親が刺身をつつきながらお酒を飲んでいた記憶しかないですね。
現在、食卓に並ぶ恵方巻きはいつから流行ったのか調べてみました。「ウィキペディア」には
1989年にセブン-イレブン舟入店(広島市中区)の野田靜眞が「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」と聴いて仕掛けたことにより、1998年から全国へ広がり、2000年代以降に急速に広まった。
と記述されています。
なんだ、20年ぐらい前からの風習なのですね。
つまり、バレンタインチョコやクリスマスケーキなどと同じですね。
商売繁盛のために業者が仕掛けたことが全国に広まって定着してしまったのですね。
廃棄される恵方巻きの金額は?
節分に向けて販売される「恵方巻き」の売れ残りが大量に廃棄される問題。農林水産省が業界団体に対し、食品廃棄の削減を呼びかける事態になっています。 https://t.co/Mkcg16uiZr pic.twitter.com/cK67c10EAq
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) January 16, 2019
節分を過ぎて売れ残った恵方巻きは性分されますが、いったい金額はいくら位なのでしょう。
この恵方巻きが廃棄される金額については、2019年2月1日のNHKの番組「おはよう日本」で、関西大学の宮本勝浩名誉教授が試算された数字を発表されています。
なんと、「10億2800万円」と試算されているのです。
驚きの金額ですね。
経済的損失は廃棄コスト等がかかるようで、さらに金額がかさむと言われています。
国が何か対策をしているのか調べてみましたが、農林水産省がスーパーなどの業界団体に対し食品ロスを減らす取り組みを行うよう呼びかけているだけのようです。
全国的に食品ロスを減らす取り組みが行われていますが、今年の恵方巻きの廃棄が少なくなるか疑問ですね。
何故なら、昨年も同じ取り組みが行われたにも関わらず減らなかったようですから。
コンビニでの恵方巻きの廃棄が多い原因
恵方巻きは、イオンなどのスーパー、そしてコンビニ等で売られています。
節分が近づくと、新聞のチラシ、テレビコマーシャルで宣伝合戦が行われますね。
今年(2020年)もたくさんチラシや店頭で宣伝しています。
そして、コンビニやスーパーでは予約もできるようで、廃棄を少なくする取り込みも行われているようですね。
しかしながら、報道では予約は伸びていないようです。「当日に買う(買うかもしれない)」という人がほとんどなのかもしれません。
コンビニは節分の1ヶ月前に恵方巻きを発注する必要があるようで、需要を読むのが難しいとのこと。
やはり、本部からの要請もあり多めにに発注してしまうのでしょう。
恵方巻きの廃棄が問題になるはずだよね。他にも二種類の恵方巻きが売れ残ってたもん😢 pic.twitter.com/rthUPyRxtT
— やまね みやこ@22w (@tongariokame) February 3, 2019
スーパーでは、店ごとに恵方巻きを作っていることは多いでしょう。
需要を見ながら調整ができるので、廃棄を極力多さ得ることも可能ですし、売れ残りが無いように値引き販売もできます。
この点を考慮すると、コンビニの廃棄が多い理由がわかります。
廃棄を少なくする取り組み
食品ロスの問題は、恵方巻きに限らず多くの食品の問題です。
近年は賞味期限が短かったり期限が切れた賞品を安価に販売する取り組みが行われていますが、全体の食品ロスからみるとまだまだ少ないと言われています。
その中でも、恵方巻きの具材には生魚など長時間の保存がきかないものや塩分を含んでいるものが多く、飼料に向かない等の問題もあります。
コンビニやスーパーでは、予約販売に力をいれて廃棄を少なくする取り組みが行われていますが、前述のように効果が上がっていないのが現状です。
要は、消費者の意識の問題なのかもしれません。
廃棄を少なくするという自覚が消費者にあるならば、予約を利用するひとが増えて廃棄を少なくすることも可能でしょう。
廃棄が少なくなれば、商品価格を下げることも可能でしょうし消費者にとってもプラスにになります。
消費者庁や農水省だけでなく他の省庁も消費者の意識を変える取り組みをして欲しいのはもちろんですが、1人1人が意識を変えていくことが大事ですね。
2月3日の節分に、恵方巻きを購入して食べたいと思っている方は、是非予約購入を検討してみてください。
ここ数年、店舗によっては、予約販売により需要に見合った生産をして、食品ロスを減らす動きが増えてきています。#食品ロスhttps://t.co/byJNHLnfBb pic.twitter.com/iFSTWO4aRx— 消費者庁 (@caa_shohishacho) January 24, 2020
恵方巻きの廃棄の原因に関するまとめ
我が家は、毎年恵方巻きをスーパーで予約しています。
恵方巻きの廃棄を少なくする取り組みのためと言いたいのですが、仕事上予約することが必要なのです。
そのスーパーは、予約販売に注力していて店頭での販売を少なくしているようです。
昨年のクリスマスケーキに至っては、予約販売のみで店頭には並びませんでした。
恵方巻きについては、もともと売上を上げるために行ったコンビニ等の戦略ですから、廃棄が多いのも自業自得のような気もします。
しかし、廃棄等による食品ロスは消費者にとっても価格に反映してしまう大きな問題です。
恵方巻き当の予約販売が根付くにはこのような消費者の意識改革がなければ成功しないでしょう。