2020年2月18日現在、新型コロナウイルスによる日本国内での新型肺炎の感染者数が66人(クルーズ船454人)になり、国内にかなり広がっていると報道されています。
日本政府も感染経路が判明しないフレーズに入り、新たな対策が求められています。
致死率SARSより低い2% 新型肺炎、軽症8割 | 2020/2/18 – 共同通信 https://t.co/Uuwbks3Aeg
— dekapon77 (@dekapon77) February 18, 2020
WHO(世界保健機関)によると、「新型コロナウイルスによる肺炎について、致死率が約2%で比較的低いとの見解」ですが、自分が感染したらと考えると多くの人に迷惑をかけてしまうことになります。
やっぱり、感染しないことが第一のようです。
当ページでは、各国の新型コロナウイルスに対する対応と日本国内での対策、そして個人レベルでの対策に焦点を当ててみました。
新型コロナウイルスに対する日本の対策
2020年2月13日に新型コロナウイルス感染症対策本部から「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策」が公表されました。
基本方針には「何よりも国民の命と健康を守ることを最優先に必要な対策は躊躇なく実行する」とあります。
(1)帰国者等への支援
・帰国者等の健康管理、感染拡大防止のための支援
・帰国者等の円滑な社会復帰等のための支援
・邦人の安全確保のための支援
(2)国内感染対策の強化
・病原体等の迅速な検査体制の強化等
・感染症指定医療機関等の治療体制・機能の強化
・検査キット、抗ウイルス薬、ワクチン等の研究開発の促進
・マスク、医薬品等の迅速かつ円滑な供給体制の確保
(3)水際対策の強化
・全国の検疫所等の検査体制・機能の強化
・健康フォローアップセンターの体制整備による検疫機能の充実
・入国管理の更なる強化
(4)影響を受ける産業等への緊急対応
・国民及び外国人旅行者への迅速かつ正確な情報提供と風評対策
・観光業等の中小企業・小規模事業者対策等
・雇用対策
(5)国際連携の強化等
・感染症対策に係る国際支援
とあります。
しかし私たち一般国民にとって、いかに感染が広がらない、そして感染しても重症化しない対策が一番の関心事です。
まずは、緊急に簡易診断キットが開発され、迅速な感染の検査ができることが望まれます。
また、抗ウイルス薬、ワクチン等もなるべく早く開発してもらいたいですね。
現在、新型コロナウイルスに感染しているか否かを確定するにはPCR検査ですが、全国の公的機関で1日約1000件に留まっているようです。
厚生労働大臣の発表では「最大1日3000件を上回る検査能力を獲得してきた」ということですから、今後は検査態勢も拡充するでしょう。
ただ、軽い風邪の症状がでたために誰もが病院へ押し寄せることになれば、診療崩壊につながる恐れがあります。
そのために、政府は感染症の疑いがある場合の指針を発表しています。
次の症状がある場合、全国の保健所等にある「帰国者・接触者相談センター」に相談することになります。
※高齢者や基礎疾患(糖尿病・心臓疾患・透析など)がある場合は上記の状態が2日以上続く場合
(2)強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)があるとき
「帰国者・接触者相談センター」に相談し、新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合は、専門の医療機関を紹介されるので、指示に従って受診することになります。
(専門の医療機関は非公表です。)
【#新型コロナウイルス 国内の体制整備について】
感染が疑われる場合に、最初にご相談をいただく窓口である「帰国者・接触者相談センター」。相談センターが受診先としてご紹介する「帰国者・接触者外来」については、本日、全都道府県での設置が完了しました。https://t.co/J9Ew5QFbEL pic.twitter.com/qMlEDCPl9d— 厚生労働省 (@MHLWitter) February 13, 2020
しかし、個人でこの判断は難しいような気もします。
もし、インフルエンザに感染しても4日も待つことになるのでしょうか。
48時間以内に投薬などの処置が必要なインフルエンザですから、4日待つ間に有効な処置がなくなり自力回復しかなくなるというとですね。
「どうなんだろう?」と思ってしまします。
中国からの入国制限は必要だったのか?
新型コロナウイルス感染症に対する各国の対応をみてみると、
・ロシアは中国との国境を閉鎖し、中露を結ぶ鉄道の運行制限や中国人のビザや労働許可の発給を停止
・オーストラリアは中国からの全ての入境を禁止
などの外国人等の入国制限をしています。
日本は、2020年2月1日に「14日以内に湖北省滞在歴のある外国人及び湖北省が発給した中国旅行券を保持する外国人の入国を禁止」とし、その後、浙江省まで広げる対応をしています。
中国は、2020年1月27日に海外への団体旅行の禁止措置をしましたので、以後の中国からの団体客は入国していません。
ただし、個人旅行には制限がかかっていませんので春節の休日とも重なり、多数の観光客が入国しているようです。
なぜ、日本は中国からの入国禁止措置をとらないのでしょうか。
現在の日本の観光業は中国からの観光客の恩恵に預かっているからで、入国禁止で観光業に与える影響が大きいと考えたのでしょう。
そして、東京五輪を無事開催したいということも影響しているかもしれません。
そしてもう一つ。
中国国家主席の来日への影響を懸念したのかも。
国民の安全第一を考えたら、中国からの入国禁止措置の対策もあったのかもしれませんね。
新型肺炎で中国人などの「日本国入国禁止措置」を求める署名 高須院長らが開始|BIGLOBEニュース https://t.co/NvTsyRlu2s #新型コロナウイルス pic.twitter.com/aVAo0qhYyV
— BIGLOBEニュース (@shunkannews) February 17, 2020
ただ、医療専門家の意見としては、日本の措置は間違っていないといわれる方も多数おられるようですから、今後の検証で明らかになるでしょう。
個人での新型コロナウイルス対策
感染経路が特定出来ない新型コロナウイルス感染患者が各地で報告されています。
満員電車やデパート、コンサートやスポーツイベントなどの人混みに紛れて、新型コロナウイルスに感染した人がいる可能性がある状況になりました。
インフルエンザと同様、個人個人での感染症対策が重要になってきています。
まず、新型新型コロナウイルスの感染は、飛沫感染と接触感染の2つが考えられています。
新型ウイルスを含む感染症対策をまとめた日本語版のチラシを作成しました。ご自由にお使いください。 pic.twitter.com/mWhN9EwLMm
— 厚生労働省 (@MHLWitter) February 16, 2020
新型コロナウイルスに感染しないようにするためには
外出時は様々な物に触れて、手にウィルスが付着する可能性があります。
外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗うことが大事ですね。
(2)マスクの着用
新型コロナウイルスに対してマスクは効果が無いといわれる方もいますが、ウイルスの侵入を軽減する効果はあると思います。
また、ウィルスの付着した手で口元を触ったりするのを防ぐ効果もありますね。
マスクは逆に咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いといわれていて、このような症状がでたら積極的にマスクを付けることが大事です。
(3)健康管理をしっかりと行うこと
新型コロナウイルス感染しても重症化し無いことが大事です。健康管理に心がけ、免疫力を上げるよう心がけましょう。
どう考えても、インフルエンザの対策と同じですね。
アルコール消毒もインフルエンザと同じように効果が期待できるようですから、日頃から行っている感染症対策を行えばいいと思います。
新型コロナウイルスに対する日本の対策のまとめ
私が心がけていることは、帰宅したら最初に手洗いすること。
そして、アルコール消毒剤が置いてあったら、かならず手に付けて手と指を消毒します。
これだけですが、ここ数十年インフルエンザにかかった記憶はありません。
新型コロナウイルスというだけで恐怖に陥らずに、いままでと習慣を続けていけばいいと思うのです。
もちろん、健康第一。
食事や運動で健康を保ち、免疫力を高めることも大事なことと思います。